2012年5月17日木曜日

本学で国際シンポジウム「東アジア文化地図の共有に向けて」を開催



 5月25日(金)午前10時から午後6時まで、国際シンポジウム「東アジア文化地図の共有に向けて──感情記憶をどのように描くか」(共催:東アジア出版人会議/「近現代世界の自画像形成に作用する《集合的記憶》の学際的研究」(岩崎稔先生科研)/本学出版会)が、本学本部管理棟2階の大会議室で開催されます。

 プログラムは、下記のとおりです。

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国際シンポジウム「東アジア文化地図の共有に向けて」
◎日時:5月25日(金)10時〜18時
◎会場:東京外国語大学本部管理棟2階 大会議室
◎アクセスマップ:http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html
◎お問合せ:東京外国語大学出版会(042-330-5559/tufspub@tufs.ac.jp)
◎国際シンポジウム次第:
・基調講演「われわれはなぜ東アジアを語るか」
 孫歌(中国社会科学院文学研究所研究員)
・第1報告「戦後日本は「原子炉」をどのように受け入れたか」
 龍澤 武(東アジア出版人会議理事)
 コメント 高橋哲哉(東京大学教養学部教授・哲学)
・第2報告「脱植民地化──台湾史再構築の複雑な経験」
 林載爵(聯経出版発行人兼編集長)
 コメント 丸川哲史(明治大学政治経済学部教授・台湾文学・東アジア文化論)
・第3報告「韓流の構造的歴史的認識及び東アジア大衆文化の可能性」
 韓性峰(東アジア出版社社長)
 コメント 高榮蘭(日本大学文理学部准教授・日本近代文学)
・第4報告「大国の若者たちはどこに向かうか」
 劉蘇里(北京万聖書園図書有限責任公司取締役)
 コメント 岩崎稔(本学教授・哲学・政治思想)
・ラウンドテーブル
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 東アジア出版人会議は、日本の出版人である大塚信一氏(元岩波書店社長)、加藤敬事氏(元みすず書房社長)、龍澤武氏(元平凡社取締役編集局長)を発起人として、2005年に発足した非営利の任意団体です。発起人の呼びかけに、中国、台湾、香港、韓国の出版人や研究者(大学人)が応じ、2005年秋の第1回東京会議の開催から、各地域の持ち回りで半年に1回のペースで開催され、これまで東アジアに共通するテーマで活発な議論が交わされてきました。近年は東アジアの大学との連携をめざし、昨年12月には明治大学との共催で会議が行われました。

 5月25日の国際シンポジウム「東アジア文化地図の共有に向けて──感情記憶をどのように描くか」は、東アジア地域の出版人と研究者が議論を通し、未来に向けて東アジアの文化地図を描こうとする試みです。一般公開で、入場無料、お申込も不要です。興味関心のある方は、ぜひお越しください。